今までも絵画についての教材は、いくつか作ってきたのですが、今春から毎週1人の画家をテーマにして、今までとは違った目線から絵の解説をしています。
ルネサンス期から始めて、ルネサンス後期のマニエリスム、バロック、オランダ黄金時代、ロココ、ロマン主義・・・と月に4人ずつ1年間に渡って仕上げていくつもりです。
本当は、ゴシック期以前から始めたかったのですが、この頃の絵画ってほとんどが裸?!なので、子供たちに見せるのにはちょっと抵抗があり、端折ってしまいました。
8月4週目にご紹介するアーティストは、ヤーコプ・ファン・ロイスダール。
世界中で最も賞賛された「オランダ黄金時代」と呼ばれるこの時期までの絵画の依頼主は、教会や王家がほとんどだった為、宗教的な絵や写真代わりの人物画がほとんどであった。
ロイスダールは、この17世紀のオランダで、豊かになった市民階級の家屋を飾る絵画として風景画というジャンルを確立した最も重要な画家である。
この絵のタイトルである「漂白場」とは、17世紀ハールレムの主要産業である亜麻布(リネン)を漂白する作業場のこと。
ハールレム (Haarlem) は、オランダの北ホラント州にある基礎自治体(ヘメーンテ)であり、州都が置かれている都市で、かつてはオランダ系移民の住居地だったニューヨークのハーレム地区の名称は、このハールレムに由来するそうです。