今週の絵画は、ジャン・オノレ・フラゴナールの「ブランコ(The swing)」です。
絵画って調べていくと、本当に面白い記事に出会えます。
今月は、ロココ美術の時代18世紀フランスの絵画について書いています。
このブランコという作品は、女性の夫が背中を押し、その女性の愛人がスカートの中を覗き込み、キューピットの銅像が「シッ」と唇に指を立て、脱げやすい靴は「尻軽」の証拠といった内容のちょっと子供たちには教えられない解説になってしまいそうだったので、当初は避けていました。
ところが、このエロティックな作品をなんと子供たちの大好きなディズニー映画が取り上げていたという事実を知り、解説の内容を変えれば逆に子供たちが興味を示すのでは?と思い9月2週目は、この作品に決めました。
この作品「ぶらんこ」は、フラゴナールが画家としての絶頂期1768年頃、サン・ジュリアン伯爵に依頼されて描かれフランスで大絶賛されました。2014年ディズニー映画「アナと雪の女王」の中で、戴冠式の朝、アナが多くの人との出会いを期待して「生まれてはじめて」の曲を歌うシーン。
その中で、アナはアレンデールのお城の絵画に合わせて様々なポーズをとります。その絵画の一つに別のディズニー映画「塔の上のラプンツェル」の主人公ラプンツェルがブランコに乗った絵がありました。
実は、その絵はこのフラゴナールのブランコがモデルになっているのです。